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2014-12-28

その13:絹織物ライブ&TVカメラ初潜入

前回までで色々なパターンの生地を織りおわり、さて、これからこの生地を何に使おう?という段階でしたが、ここで嬉しいお話。

ここまでのプロセスをブログで発信していくことで、迫さんのFacebookから色々とつながり、テレビにとりあげて頂ける事になりました!といっても、このブログを書いている時には放送終了です。すみません。ブログのInformationには書いたのですが。

2014年12月7日
TeNY(テレビ新潟)新潟一番サンデープラス 11時40~

番組の主旨としては、新潟の魅力を見直す、ということで県の魅力度ランキングでは新潟県は全国35位。
そこで、県外出身者で新潟の魅力を全国に向けて発信している人にフォーカスをあてたものでした。
ちょうどヒッコリーの迫さんがとりあげられ、ちょうど一緒にものづくりをしていたこともあって、迫さんが当社に工場見学に来て頂くところを撮影、となりました。

取材や放送をみて感じたのは、分かりやすくいうと、皆が新潟を売り込むという意識が必要だと。製造している人たちは、そういうのが苦手とか関係ない。PRがヘタとか関係ない。自分たちから、どんな形であれ発信していったほうがいい。現にこんなブログからでもつながりが生まれています。

そこにちょっと今年を踏まえた主観を込めていうと、私たちはもっと積極的に発信していくべきだと思っています。
今はMade in Japan,伝統,職人がもてはやされているので、だまっていても何かをキッカケにとりあげて頂く・・というのもあるかもしれません。

でもそれでは続かない。
自分たちが本当に伝えたい事を伝えられない。
違った形で伝えられてしまう。
利用されてしまう。

知らない、苦手とかではなく、何が必要か。
必要な事は勉強すればいい。ホームページ、SNSなど使ってみればいい。
やってみると、それなりのつながりがうまれる、こういう伝え方だめだなとか、受け取った人はこういう風に感じるんだ、とかに気づく、これらは今年得られた大きな収穫です。
そして、私たちはただ知ってもらう事が目的ではなく、本質的には知ってもらい職人の仕事のかっこよさを伝えたいし、この伝統を受け継ぐ、歴史を1枚1枚重ねていく人を少しでも増やせるようにしたいのです。
知ってもらい、和装にとどまらない領域でキモノでつちかってきた良質な白生地を広めていき、感動を生みたいと願っています。その結果、キモノへの道も増したいのです。

この点については、今年は「種」をアレコレと作りました。
そして、その種を来年に巻きはじめます。
芽がいつでるかな~、花は咲くのかな~、実はなるのか? と楽しみです。

今年最後のライブ書き込みですが、今年お越し頂けたのは合計10件でしょうか。ありがとうございます。
この工場で体感していただいた事で、職人の姿、品質へのこだわりを少しでも知って頂けたと思います。
この出会いに感謝。また引き続き新たな出会いを求めて頑張りたいと思います。

以下は、撮影時風景。

恒例の糸繰りのところ。製造工程をおって説明していくので、大体まずここから。
そして横正機業場のロゴのモチーフについての話になります。
>横正機業場のロゴ

ちなみに説明しているのは社長です。ブログを書いている私は写真をとってブログネタ作りです(笑)

準備の説明。糸を巻いて、糊をつけて巻いて。巻き返して、使ったら巻いて・・・。それぞれに意味がありそれを少しでも知って頂くことで、私たちが積み重ねてきた歴史(試行錯誤)を感じてもらいたいです。

木枠の数も会社により違う。横正としてのこだわりがあります。

糸の種類の説明。絹糸っていっても、平、撚糸。撚糸の種類の違い、なんて知っている人はあまりいません。触って違いを感じてもらえるのは製造現場に来て頂いてこそです。

織っているところをみて頂きました。

ちょうど来て頂くタイミングにあわせて、雪だるま柄を織れるようにしておきました。
さぁこれから織りますよ~。

迫さんのものづくりへの興味はつきません。やぐらの上にまで登り織り機の動いているところを見に行きました。

テレビの撮影でつかった生地。急なお話でもあったので、反物よりは少し形になっていたほうがいいだろう、と急遽進めました。
世間では、新潟県五泉市はニットの町として知られています。ニット生産高は日本一なのではないでしょうか?その五泉市を代表するニットメーカー「高橋ニット株式会社」さんにお願いして縫製をしていただきました。職人技が要求される三ツ巻もさっと綺麗に仕上げて頂きました。とても綺麗なラインです。無理をいってすみません。

「ポケットチーフのサイズと厚み・品質の決めて」という生地をネットで見つけました。

今回の緞子でおった生地、以外といいんじゃないですか~。糸量はそれなりにありとてもふっくらとしてボリュームもでます。こだわりの生地とデザインと縫製と、それぞれのプロの技をつくした逸品になりました。まぁ今回は撮影用に急遽、という感じでしたが、色々と試行錯誤を積み重ね、色々な方の声も聞いていこうと思います。何より我々は生地販売が主であり種です。染めてよし、形を変えてよし、です。色々とみらいがありますね。
※ちょっと写真の取り方があまくいい感じで表現できていないのが残念。。。